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鲁迅《阿Q正传》(日汉对照)(二十)

作者:佚名 文章来源:weilan.com.cn 点击数 更新时间:2015-4-10 21:08:30 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语

第九章 大団円


趙家が掠奪に遭ってから、未荘の人は大抵みな小気味よく思いながら恐慌を来(きた)した。阿Qもまたいい気味だと思いながら内々恐れていると、四日過ぎての真夜中に彼はたちまち城内につまみ出された。その時はしんの闇夜で、一隊の兵士と一隊の自衛団と一隊の警官と五人の探偵がこっそり未荘に到著して闇に乗じて土穀祠(おいなりさま)を囲み、門の真正面に機関銃を据えつけたが、阿Qは出て来なかった。


しばらくの間、様子が皆目知れないので、彼等は焦らずにはいられなかった。そこで二万銭の賞金を懸けて二人の自衛団が危険を冒してやっとこさと垣根を越えて、内外相応じて一斉に闖入(ちんにゅう)し、阿Qを抓(つま)み出して廟(おみや)の外の機関銃の左側に引据えた。その時彼はようやくハッキリ眼が醒めた。


城内に著いた時には已に正午であった。阿Qは自分で自分を見ると、壊れかかったお役所の中に引廻され、五六遍曲ると一つの小屋があって、彼はその中へ押し込められた。彼はちょっとよろけたばかりで、丸太を整列した門が彼の後ろを閉じた。その他の三方はキッタテの壁で、よく見ると室(へや)の隅にもう二人いた。


赵家遭抢之后,未庄人大抵很快意而且恐慌,阿Q也很快意而且恐慌。但四天之后,阿Q在半夜里忽被抓进县城里去了。那时恰是暗夜,一队兵,一队团丁,一队警察,五个侦探,悄悄地到了未庄,乘昏暗围住土谷祠,正对门架好机关枪;然而阿Q不冲出。许多时没有动静,把总焦急起来了,悬了二十千的赏,才有两个团丁冒了险,逾垣进去,里应外合,一拥而入,将阿Q抓出来;直待擒出祠外面的机关枪左近,他才有些清醒了。


到进城,已经是正午,阿Q见自己被搀进一所破衙门,转了五六个弯,便推在一间小屋里。他刚刚一跄踉,那用整株的木料做成的栅栏门便跟着他的脚跟阖上了,其余的三面都是墙壁,仔细看时,屋角上还有两个人。


阿Qはずいぶんどぎまぎしたが、決して非常な苦悶ではなかった。それは土穀祠(おいなりさま)の彼の部屋はこの部屋よりも決してまさることは無かったからだ。そこにいた二人は田舎者らしく、だんだん懇意になって話してみると、一人は挙人老爺の先々代に滞っていた古い地租の追徴であった。もう一人は何のこったか好く解らなかった。彼等は阿Qにわけを訊くと、阿Qは臆面なく答えた。「乃公は謀叛を起そうと思ったからだ」


阿Qは午後から丸太の門の外へ引きずり出され大広間に行った。正面の高いところにくりくり坊主の親爺が一人坐していた。阿Qはこの人は坊さんかもしれないと思って、下の方を見ると、兵隊が整列して、両側に長い著物を著た人が十幾人も立っていた。その中にはイガ栗坊主の親爺もいるし、一尺ばかり髪を残して後ろの方に披(さば)いていた偽毛唐によく似た奴もあった。彼等は皆同じような仏頂面で目を怒らして阿Qを見た。阿Qはこりゃあきっとお歴々に違いないと思ったから、膝の関節が自然と弛んでべたりと地べたに膝をついた。


阿Q虽然有些忐忑,却并不很苦闷,因为他那土谷祠里的卧室,也并没有比这间屋子更高明。那两个也仿佛是乡下人,渐渐和他兜搭起来了,一个说是举人老爷要追他祖父欠下来的陈租,一个不知道为了什么事。他们问阿Q,阿Q爽利的答道,“因为我想造反。”


他下半天便又被抓出栅栏门去了,到得大堂,上面坐着一个满头剃得精光的老头子。阿Q疑心他是和尚,但看见下面站着一排兵,两旁又站着十几个长衫人物,也有满头剃得精光像这老头子的,也有将一尺来长的头发披在背后像那假洋鬼子的,都是一脸横肉,怒目而视的看他;他便知道这人一定有些来历,膝关节立刻自然而然的宽松,便跪了下去了。


「立って物を言え、膝を突くな」と長い著物の人は一斉に怒鳴った。


阿Qは承知はしているが、どうしても立っていることが出来ない。我れ知らず身体(からだ)が縮こまってその勢(いきおい)に押されて揚句(あげく)の果ては膝を突いてしまう。


「奴隷根性!……」と長い著物を著た人はさげすんでいたようだが、その上立てとも言わなかった。


「お前は本当にやったんだろうな。ひどい目に遭わぬうちに言ってしまえ。乃公はもうみんな知っているぞ。やったならそれでいい。放してやる。」とくりくり坊主の親爺は、阿Qの顔を見詰めて物柔かにハッキリ言った。


「やったんだろう」と長い著物を著た人も大声で言った。


「わたしはとうから……来ようと思っていたんです……」阿Qはわけも分らず一通り想い廻して、やっとこんな言葉をキレギレに言った。


「そんならなぜ来なかったの」と親爺はしんみりと訊いた。


「偽毛唐が許さなかったんです」


“站着说!不要跪!”长衫人物都吆喝说。


阿Q虽然似乎懂得,但总觉得站不住,身不由己的蹲了下去,而且终于趁势改为跪下了。


“奴隶性!……”长衫人物又鄙夷似的说,但也没有叫他起来。


“你从实招来罢,免得吃苦。我早都知道了。招了可以放你。”那光头的老头子看定了阿Q的脸,沉静的清楚的说。


“招罢!”长衫人物也大声说。


“我本来要……来投……”阿Q胡里胡涂的想了一通,这才断断续续的说。


“那么,为什么不来的呢?”老头子和气的问。


“假洋鬼子不准我!”


「(うそ)を吐(つ)け。この場になってもう遅い。お前の仲間は今どこにいる」


「何でげす?」


「あの晩、趙家を襲った仲間だ」


「あの人達は、わたしを喚びに来ません。あの人達は、自分で運び出しました」阿Qはその話が出ると憤々(ぷんぷん)した。


「持ち出してどこへ行ったんだ。話せば赦(ゆる)してやるよ」親爺はまたしんみりとなった。


「わたしは知りません。……あの人達はわたしを呼びに来ません」


そこで親爺は目遣(めつか)いをした。阿Qはまた丸太格子の中に抛(ほう)り込まれた。彼が二度目に同じ格子の中から引きずり出されたのは二日目の午前であった。


“胡说!此刻说,也迟了。现在你的同党在那里?”


“什么?……”


“那一晚打劫赵家的一伙人。”


“他们没有来叫我。他们自己搬走了。”阿Q提起来便愤愤。


“走到那里去了呢?说出来便放你了。”老头子更和气了。


“我不知道,……他们没有来叫我……”


然而老头子使了一个眼色,阿Q便又被抓进栅栏门里了。他第二次抓出栅栏门,是第二天的上午。





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