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贯通会员翻译作品《終戦時の寂寞》

作者:华南虎 文章来源:贯通论坛 点击数 更新时间:2005-3-12 6:15:00 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语

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終戦時の寂寞

终战一刻的岑寂

そのときになったひろ子は、周囲の寂寞に驚いた。大気は八月の真昼の炎暑(えんしょ)に燃え、耕地(こうち)も山も無限の熱気に包まれている。

那时,四周一片岑寂,让弘子感到吃惊。空气中燃烧着八月盛夏的酷暑,耕地、山野都被无尽的热气包裹着。

 が、村じゅうは、物音一つしなかった。

 

然而,全村声息皆无。

 (せき)として声無し。全身に、ひろ子はそれを感じた。八月十五日の正午から午後一時まで、日本中が、森閑(しんかん)として声を呑んでいる間に、歴史はその巨大なページを音もなくめくったのであった。

弘子的浑身上下都感觉到了——寂静无声。八月十五日,从正午到下午一点钟,全日本都在一片岑寂之中翻过了历史上巨大的一页。

 東北の小さい田舎町でも、暑さとともに凝固させた深い沈黙は、これまでひろ子個人の生活にも苦しかったひどい歴史の悶絶(もんぜつ)の瞬間でなくて、何であったろう。

这个东北地区的小乡镇的,与酷暑一起凝固了的深深的岑寂,就是给弘子以往的个人生活也同样带来痛苦的那段历史的,临终的瞬间。如若不然,还能是别的什么吗?

 ひろ子は、身内が震えるようになってくるのを制しかねた。

弘子简直难以抑制发自体内的颤栗。

                    宮本(みやもと) 百合子(ゆりこ) 「(ばん)(しゅう)(へい)()

                                        宫本  百合子 《播州平野》

作者紹介:

 宮本 百合子(1899~1951)小説家、評論家。東京生まれ。日本女子大英文科中退。早くから旺盛な読書と創作体験を持ち、とくにトルストイに熱中、18歳の時、「貧しき人々の群れ」を発表して注目される。その後渡米(とべい)、恋愛、結婚、離婚の体験を経て、昭和2年、ソ連に渡り、3年間滞在する。帰国後、日本プロレタリア作家同盟に参加し、翌年日本共産党に入党、昭和7年宮本顕治(みやもとけんじ)と結婚する。その間プロレタリア作家として多方面に活躍、指導的な論文を書き始めた。主な著作に、「貧しき人々の群れ」、「伸子(のぶこ)」、「刻々」、「杉垣」、「播州平野」などがある。

作者介绍:

宫本  百合子(1899~1951)小说家、评论家。生于东京。日本女子大学英文科肄业。很早就有旺盛的阅读和创作体验,特别热衷于托尔斯泰,18岁时发表《贫穷的人群》开始为人注目。之后经历了渡美、恋爱、结婚、离婚,昭和2年去苏联,滞留3年。回国后加入无产阶级作家同盟,次年加入日本共产党,昭和7年与宫本显治结婚。其间她作为无产阶级作家活跃于各个方面,并开始撰写指导性论文。主要著作有:《贫穷的人群》、《伸子》、《时时刻刻》、《衫垣》、《播州平野》等。



 

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