打印本文 关闭窗口 |
2005年01月14日の「天声人語」
|
作者:海の魚 文章来源:贯通论坛 点击数 更新时间:2005-2-5 8:02:00 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语 |
|
贯通会员翻译讨论作品,仅供参考,如果想参与讨论请登陆论坛天声人语版块。 「私の趣味は○○」の、○○のところに入る言葉は、人によって千差万別で、数限りなくある。しかし、そこに自分の属する会社や役所、団体の名前を入れている人は、そう多くはないだろう。まして、それを公言する人は、ごくまれではないか。 そのまれなことを記者会見でしてみせたのが、NHKの海老沢勝二会長だ。「私は『趣味はNHK』と言っているほど、NHKを更に発展させなければならない立場……」。NHKへの思い入れは十分過ぎるほど分かるが、趣味としてのNHKとは、何を指すのだろう。あの巨大な組織か、それとも番組や報道の内容か、あるいは会長職なのか、釈然としなかった。 会長は、一連の不祥事などを受けて辞意を示唆したが、更に番組内容の改変をめぐって、内部告発がなされていたことが分かった。4年前、旧日本軍の従軍慰安婦問題を扱った番組の放送前に、自民党の有力政治家がNHK幹部と面談した。その後、番組内容が大幅に改変されたという。 NHKの組織図を見る。組織トップの会長の更に上には経営委員会がある。しかし、どこにも、政治家が番組内容に逐一口を出して良いような仕組みはない。番組内容を決めるのは、あくまでもNHK自身の責務であり、使命だろう。 告発したチーフプロデューサーは記者会見し、顔と名前を明かして述べた。改変について「会長はすべて了承していた……会長あてに作成された報告書も存在している」 会長が答える番だ。問題の大きさと深さは、とうに趣味の範囲を超えてしまっている。
|
打印本文 关闭窗口 |