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2004年12月31日の「天声人語」
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作者:jianxion… 文章来源:贯通论坛 点击数 更新时间:2005-1-31 8:09:00 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语 |
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贯通会员翻译讨论作品,仅供参考,如果想参与讨论请登陆论坛天声人语版块。 吾輩(わがはい)は、この年である。つまり、今日一日限りとなった行く年だ。名前は……と言いかけた途端、「災い」と声がかかりそうだ。その気持ちは分かるが、それしかないのかと自問する。
偶就是这一年。就是说,只剩下今儿最后一天,即将过去的这一年。名字嘛……话到嘴边,似乎要成“灾难”这个音儿。那心思当然明白,但自问就没别的了吗?
確かに、この年、災いが繰り返された。暮れにも、史上最悪の惨害となりそうな大津波が起きた。多くの人が、むやみに殺された。命を奪うことへの抵抗感が失われたのかと疑うような事件が続いた。
确实,这一年里真是多灾多难。临年底了,还来了一场或可为历史上最悲惨的大海啸。那么多人,被无情地夺去了生命。事件接连不断,简直叫人怀疑,人们已丧失了对残害生命事件的反抗心了吗?
一方で、勇気づけられることも起きた。アテネ五輪では、輝く青年たちや、味のある壮年の活躍があり、イチローの大リーグ新記録があった。そして洪水という災いの中、バスの屋根で身を寄せ合い、歌いながら一夜を過ごして全員が生還した人たちもいた。心を一つにして生まれた、大きな和の力だったと吾輩は思う。
另外,让人长精神的事儿也不少。在雅典奥运会上有争光夺采的青年、显露身手的壮年,创下联赛新记录的伊基洛(注:在美国打棒球的铃木一朗)。洪水袭来,人们栖身于巴士车顶,唱着歌渡过长夜,最后全体获救生还。偶寻思着,这都靠的是齐心协力得来的和的力量。
この年は、「和をもって貴しとなす」で知られる聖徳太子の十七条憲法の制定から1400年にあたっていたのをご存じだろうか。太子ゆかりの法隆寺が所蔵する国宝が東京で展示された。桜の季節だった。少年のような面もちで立つ白鳳彫刻の名品が「夢違(ゆめちがい)観音」である。この像に祈れば、悪い夢が良い夢に変わるとの言い伝えがある。今に通ずる、いにしえの人々の願いを吾輩は感じた。
您知道吗?这一年正是以“和为贵”出名的圣德太子的十七条宪法制定后的第1400个年头。与太子渊源颇深的法隆寺,在东京展出了它所藏的国宝。那是个樱花盛开的季节。展出的国宝是有着少年般面容的白凤雕刻的名品“梦违观音”。传说,拜了这尊像,恶梦会变成好梦。看看如今,偶感受到了古代人们的心愿。
行く年の最後の新聞に皇族の婚約内定が載っている。2度の延期を経ての会見を吾輩も見た。ゆかしさとともに、どこか懐かしさも感じさせる紀宮さまと、きまじめさの奥にちゃめっ気がのぞく黒田慶樹さん。久々に、ほっとした。
在行将年终的末尾,报上刊载了皇族订婚的消息。连偶也看到了经过2次延期后的记者招待会。看着高贵而略带亲切的纪宫女士和老实又透着诙谐的黑田庆树,牵挂了许久的心,终于放下了。
いよいよ吾輩は去る。名前は……まだ、決めてほしくない。
轻轻地偶要走了。偶的名字么……暂且先撂着吧。
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