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「海水は絶壁のごとく高く盛り上がりながら、飛ぶ鳥よりも早く、ぐんぐんこちらへ押し寄せてきた」。人々は「つなみだ――!」と叫んだ。(『明治文学全集 小泉八雲集』)
“海水宛如峭壁一般高高耸起,以比飞鸟还快的速度咆哮着向这边压了过来”。人们惊叫着“海啸来了――!” (『明治文学全集 小泉八雲集』)
八雲(ラフカディオ・ハーン)がつづったこの文章が英語で「津波」が登場した最初である、とはオックスフォード英語辞典の説明だ。1897年のことで、前年、2万人以上が犠牲になった三陸大津波の記憶がまだなまなましいころの記述である。
八云 (Lafcadio Hearn)写的这篇文章中首次将海啸用英语表达为“tsunami”(注:原日语“海啸”的发音为tsunami),这是牛津英语大辞典上的说明。文章写于1897,文中叙述了在这前一年,死者高达2万人以上的三陆大海啸的栩栩如生的记忆。
その後、「ツナミ」は世界に通用する日本語の一つになった。日本がたびたび痛い経験を強いられ、研究も進んだということだろう。同時に他国の関心がそれほど高くなかった証しでもあろう。その落差があまりに悲劇的に出てしまった。
那以后,“tsunami”就成了全世界通用的日语词汇之一了。日本时不时地被迫经历痛苦的体验,其相应的研究也较领先吧。同时也是对于其他国家不够关心的一个证明吧。这个落差太过于悲剧性了。
いま世界のメディアはスマトラ沖地震に発する「ツナミ・ディザスター(津波災害)」について報じつづけている。「たとえようのない自然の恐ろしい姿だった。思わずノアの方舟(はこぶね)を思った」「世界の終わりだと思った」。各地での体験談が津波の衝撃の大きさを伝える。
现在全世界的媒体都在连续不断的报道苏门塔拉海面地震所引发的“海啸灾害”。“简直是无法形容的大自然的可怕情形,不由地令人想起诺亚方舟”“我还以为是世界末日来监了呢”。各地对经历海啸的体验反映了海啸给人带来的冲击之大。
直撃を受けたインド領のアンダマン・ニコバル諸島では、壊滅した島もあるのではないか、と危惧(きぐ)される。「そよ風に揺れるヤシの葉、真っ白な砂浜……海辺でゆったりくつろぎを」と宣伝される島だった。被害の広がりが、まだ確認さえできていない現状だ。
在受其直接影响的印度的安达曼和尼科巴儿群岛,不免有全岛性毁灭的担忧。那可是被宣传成“微风轻拂的椰子树叶、雪白的沙滩……在海边幽闲地放松心情”的海岛。可现在却是连受灾的严重程度都不能确认。
ハーンが描いたのは、古老がとっさの知恵で村人を津波から救う物語だった。今度の未曽有(みぞう)の災害をめぐっても、海の異常を察知した知恵者が、人々を救った例があったのかもしれない。
小泉八云所描写的是一个长老急中生智将村庄的人们从海啸中救出的故事。就这次空前的灾害或许就有察知了大海异常的智慧者而救人于难的例子。
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