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2004年12月07日の「天声人語」

作者:ebitama 文章来源:贯通论坛 点击数 更新时间:2005-1-12 8:01:00 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语

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ソウル市内の中学校を訪ねた時のことだ。校長室で、もちを勧められた。校内模擬試験で、平均点が71点で学年トップになったクラスの父母が、お祝いに搗(つ)いて持ってきたという。十数年前で味は忘れたが、教育ママをチマパラムと呼んでいたことは覚えている。チマは韓国風のスカートで、パラムは風だ。その風力は、相当強いようだった。


那是访问汉城市内的中学时的事情了,在校长室他们请我吃糕饼。据说是在学校的模拟考试中因平均分达到71分而获得年级组第一名,学生家长们作为祝贺而特地做了送来的。虽然时隔数十年已经忘了是什么味道,但他们把教育妈妈(日本人由于父亲专心于公司工作,教育辅导孩子的事一般由母亲承担,所以称之为教育妈妈)称为“妻玛帕拉姆”却记忆忧新。妻玛就是韩国风格的裙子,帕拉姆是风的意思。那股风力似乎还很强。

 中国の官吏登用試験・科挙の伝統を受け継いだ韓国では、大学入試は国を挙げての一大行事だ。昔からの合格祈願の必需品はアメである。くっつくと、合格するとが同じ動詞だという。入試の日には、受験会場の校門に、母親たちがアメの塊をくっつけて祈る。


在继承了中国的升官科举考试传统的韩国,大学的入学考试是件举国重视的一大盛事。自古以来祈祷考试合格的必需品就是糖果。据说紧粘在一起与合格是同一个动词。在开考的当天,妈妈们会在考场的校门上粘上糖果来祈祷考试合格。

 この、全国を覆うような祈りに衝撃を与えたのが、今回の入試不正事件だ。携帯メールでのカンニングは、どこにいても通信が可能という現代の技術を使ったところが新しいが、その動機は、昔ながらのものかも知れない。


给这个覆盖全国的祈祷带来重创的是这次高考的违规事件,用手机短信作弊,使用不管到哪儿都能通信的现代技术这一点虽有新意,但究其动机却或许是自古就有了的。

中国の科挙の時代にも、カンニングはあったという。宮崎市定著『科挙』(中公新書)には、「四書五経」や注釈、70万字以上がびっしりと毛筆で書き込まれたカンニング用の下着の写真が載っている。



据说就是在中国的科举时代也有舞弊的。在宫崎市定所著的《科举》(中公新书)上登有一幅照片,那是件舞弊用的衬衣,上面用毛笔密密麻麻地写了约有70万字以上的《四书五经》及注释。

 不正行為を見つけた時に答案紙に押す印もあった。無断で自席を離れるのが〈移席〉、互いに答案紙を取り換えるのが〈換巻〉、〈説話〉が話し合いである。

书上还有违规行为被发现时按在答卷上的印章,如擅自离席的就给按上〈移席〉、互换答卷的就给按上〈换卷〉、〈说话〉就是互相说话等。

 今回多くの逮捕者を出している「メール・カンニング事件」の罪名は、「偽計による公務執行妨害」だという。科挙の印からの勝手な連想で、こんなハンコを想像した。「不移席不説話的瞬時大換巻」。

这次给“短信舞弊事件”的多名被逮捕者定的罪名据说是“以欺诈手段妨碍公务执行罪”。从科举的印章随意联想到了这样的一颗印,即“不移席不说话瞬时大换卷”。


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