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2004年11月17日の「天声人語」

作者:mutoulh 文章来源:贯通论坛 点击数 更新时间:2004-11-21 9:28:00 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语

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「来週には危機はありえない。私の予定はもういっぱいだから」。キッシンジャー元米国務長官の有名な言葉だ。世界中を駆けめぐり、調停役として奮闘した彼ならではのせりふだろう。

“下周不会有危机。因为我的预定已经满了。”这是员美国国务卿基辛格的名言。这是只有奔走于世界各地,作为调停官而努力奋斗的他才会有的论调吧!

 パウエル米国務長官には、彼ならではというよりは、誰もが思いあたるような「名言」がいろいろある。たとえば「何事も思っているほどは悪くない。朝になれば状況はよくなっている」眠っている間に、いつのまにか状況が好転するということではないだろう。朝、気分よく目覚めると、少し世界が違って見える。前夜には困難だと思えたことにも、立ち向かう力がわく。そんな楽観主義の勧めだ。

对于美国国务卿鲍威尔,与其说只有他不如说谁都能想到的“名言”有很多。例如“没有事情会想象那么差,一到早晨情况就变好了。”睡梦中,情况便不知不觉地好转了吧!早晨心情舒畅地醒来,便可以看到世界发生了一点小小的变化。就连前一天晚上认为困难的事情也萌生了对抗的力量。多么乐观的劝告啊!

 キッシンジャー氏にはこんな名言もある。「伝統的な軍隊は勝たなければ負けである。ゲリラは負けなければ勝ちである」。国際政治の専門家らしく、冷徹に現代戦を見ている。パウエル氏の持論は「明快な目的もないのに勇気や命を浪費してはいけない」。軍人出身らしい歯切れのいい物言いだ。

基辛格也有这样的名言。传统的军队不胜则败,游击队不败则胜。像个政治家似的冷静而透彻地观注着现代的战争。鲍威尔的观点是“虽然没有明快的墓地,却也不能浪费勇气和生命。”像军人出身似的好意见。

 残念ながら、ブッシュ政権でのパウエル氏は、キッシンジャー氏のようには縦横の活躍の場を与えられなかったようだ。彼の国際協調主義は「タカに囲まれたハト」と評価、同情もされたが、一方で「大統領に忠実な一兵卒」と限界を指摘する声もあった。

遗憾的是布什政权下的鲍威尔没有被赋予像基辛格那样纵横活跃的空间。他的国际协调主义被同情地评价为“老鹰包围下的鸽子”,另一方面也有人指出(他是)“大总统忠实的士兵”。

 米紙でキッシンジャー氏が2期目のブッシュ政権に、共和党支持者として警告を発していた。「単独行動主義は自滅をもたらす」と。あの国に「どうぞ、自滅の道をご勝手に」とはいえない。パウエル氏退場後の政権にいかに歯止めをかけるか。

基辛格作为共和党的支持者在美国报纸上对连任的布什发出了“单独行动主义会自取灭亡”的警告。对那个国家不能说是“在自取灭亡的道路上,请随意”。鲍威尔的退场后的政权怎样才能停步呢?

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