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2008年02月25日「天声人语」中日对照

作者:菜種 文章来源:贯通论坛 点击数 更新时间:2008-3-7 18:31:18 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语

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中国西域のタクラマカン砂漠を取材したとき「カラブラン」と呼ばれる風の恐怖を聞いた。訳せば「黒い嵐」となるその風は、砂を巻き上げて太陽を隠し、あたりを夜のように暗くする▼

我在中国西部地区的塔克拉玛干沙漠取材的时候,曾耳闻被称为“卡拉布兰”(译注:维吾尔语,沙漠黑色风暴)的风暴的恐怖。意为“黑色风暴”的大风,卷起沙尘遮天蔽日,使周围陷入如黑夜般的黑暗之中。

竜巻に近い風なのだろう。子どもやヤギが何十キロも飛ばされた、砂に埋もれて死にかけた、など怖い話がいくらでもある。〈故郷を埋め、愛する家族を生き別れにさせる……〉。ウイグル族の人々は恨み節を口に、風と砂を防ぐ植林に余念がなかった▼

那大概是类似于龙卷风一样的大风吧。一个孩子或一头山羊被吹出数十公里外、埋入沙中濒临死亡,诸如此类的恐怖故事层出不穷。“埋没了故乡,与亲爱的家人们生离死别……”。维吾尔族的人们口中唱着充满怨恨的旋律,专念于风沙防护林的种植。

のどかに聞こえる日本の春一番も、正体は荒々しい風だ。海は大シケ、山では気温が上がり雪崩がとどろく。古くは、恐れをこめた漁師言葉だったらしい。150年ほど前には長崎県の五島沖で漁師53人が遭難した。痛ましい災難もへて、戦後に俳句の季語となって広まった▼

日本的“春一番”(译注:春天第一阵南风),虽然听上去给人一种温和的感觉,但实际上却是来势凶猛。海上波涛汹涌,山里则气温升高雪崩轰鸣。据说这个词在古时候曾是一个充满了恐惧的渔民词汇。大约在150年前,有53个渔民在长崎县的五岛冲遇难。这个词在经历了如此令人心痛的灾难之后,于战后成为了俳句的季语而广为人知。

おととい関東に吹いた春一番は土ぼこりを盛大に巻き上げた。クレーンを倒し、催事のテントを飛ばして、けが人を出した。ようやく止(や)むと、返す刀で、きのうにかけて北風が吹き荒れた▼

前年吹过关东的“春一番”,卷起了一阵盛大的土尘。吹倒了吊车,吹飞了集会的帐篷,还造成了负伤者。等这阵风终于停下的时候,却又马上掉转枪头,刮起了一直持续到昨天的北风。

「疾風に勁草(けいそう)を知る」と言う。「強い風が吹いて初めて、どの草が強いか分かる」という意味だ。逆に弱い草も分かる。よく止まる鉄道あたりが筆頭だろうが、安全優先ならやむをえない。満艦飾(まんかんしょく)の看板は、今にも飛びそうで不安が募る▼

俗话说,“疾风知劲草”。这句话的意思是说,“只有当强风吹过的时候,才知道哪些草是坚韧的”。反过来,同样也能知道哪些草是柔弱的。虽然第一个想到的是那经常停下的铁道线之类的,但考虑到安全优先,那也是没办法的事。而那满街的招牌,似乎随时都可能被风吹走,使人越来越感不安。

気象学の関口武さんによれば、日本には2000を超す風の名前があるそうだ。とみに死語化しているのは、風に無関心でいられる生活のゆえらしい。その無関心が、風の怖さへの鈍感であっては、手痛いしっぺ返しを食いかねない。

根据气象学的関口武先生所言,在日本有超过2000种的风的名字。之所以它们会在突然之间变成死语,似乎是因为如今的生活已经不再需要对风抱有关心的缘故。但这不关心,却造成了对恐怖大风的不敏感,难保不会再受到人所无法承受的报复。

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