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2008年02月17日「天声人语」中日对照
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作者:bitoc 文章来源:贯通论坛 点击数 更新时间:2008-2-19 15:41:25 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语 |
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论坛讨论地址: http://www.kantsuu.com/bbs/dispbbs.asp?boardID=121&ID=166191&page=1 今季の方針を聞かれ、プロ野球の監督が答えた。「自分の中では守備力重視です」。女子フィギュアの星が大会への抱負を語る。「自分の中では、トリプルアクセルを跳びたい」▼ この「自分の中では」が、最近ちょっと気になる。各界の発言録ともいえる本紙を調べたところ、検索できる84年以降、約300本の記事に登場していた。9割は最近10年のもので、90年代半ばまではあまり出てこない▼ たどれる最古の発言は87年、ビートたけしさんである。写真誌への殴り込み事件で有罪判決を受け、記者会見で神妙に語った。「6カ月もたったことなので、自分の中では解決したと思っている」と▼ 殴り込みはまずいが、これが本来の用法だろう。「自分の中では」は、当時のたけしさんのように気持ちの整理がついた状態など、微妙な胸中を説明する表現だった。それが昨今、飾りのように多用されている▼ 断言しては押しつけがましい、あるいは言い切るだけの自信がない時、私たちは「別の見方もあろうが」というニュアンスを飾りで加えたくなるものだ。意見対立や仲間外れを嫌い、場の空気を読むのに熱心な現代人の知恵だろうか。さりげなく張る予防線は奥ゆかしくもあり、軟弱にも聞こえる▼ やりとりからトゲや毒、火種を取り除く工夫をボカシ言葉と呼ぶそうだ。「わたし的には」「~かな、みたいな」など多々ある。「自分の中では」も、その一つらしい。優しく、余白を残す言い回しは処世術だが、会話を弾ませる大切な熱を奪うような気がする。
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