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2008年01月20日「天声人语」中日对照
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作者:bitoc 文章来源:贯通论坛 点击数 更新时间:2008-1-22 15:43:43 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语 |
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论坛讨论地址: http://www.kantsuu.com/bbs/dispbbs.asp?boardID=121&ID=164480&page=1 東京郊外にある我が家のスイレン鉢に、きのうの朝、うっすらと氷が張っていた。持ち上げれば、ぱりんと割れそうだ。こんな氷を、透明なセミの羽に似ていることから「蝉氷(せみごおり)」と呼ぶ。はかなげな名のとおり、日が高くなるころには解けてしまった▼ あすが大寒と知ってか、大陸から盛んに寒気が流れ込んでいる。蝉氷ぐらいで震えていては北国の人にしかられそうだが、各地でこの冬一番の寒さらしい。南岸を低気圧が通るため、太平洋側でも雪の大寒になるかもしれない▼ 「舞台風(ぶたいかぜ)」という言葉がある。寒い時期の観劇で、幕が上がったとき、舞台から暖かい客席にすうっと流れる風だ。道具の出し入れなどで舞台には外気が入りやすい。それが暖まりきらないまま、客席に吹きつけてくる▼ シベリアからの風も大がかりな舞台風のようなものだと、お天気博士の倉嶋厚さんが書いていた。日本付近を低気圧が北東に進むと、たまっていた寒気が、幕を切ったようにドッと南下してくる。これが耳に親しい西高東低の気圧配置である▼ 〈大寒と敵(かたき)のごとく対(むか)ひたり〉(富安風生)。着ぶくれしつつ火を慕いつつ、寒がり屋はうなずく思いだろう。気象衛星からの雲の画像を眺めると、「敵」の正体は、大陸から吹く舞台風だとよくわかる▼ 「芝居を見て風邪をひいた」とぼやくお年寄りが、昔は多かったそうだ。のべつ風の吹く安普請の劇場があったからと聞く。冬深く、一両日は列島めがけて舞台風が吹く。体を冷やさず雪に転ばず、ひいた風邪は人にうつさず。
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