米Motorolaが,EDGE用の「Motorola A780」「同V551」や無線LAN機能付きの「同CN620」など新型の携帯電話機を米国時間7月27日に発表した。「ユーザーの(ネットワーク)接続は玄関先で途絶えない。家のなかでも,自動車やオフィスでも切れることなく,接続し続ける必要がある。当社はこうした環境を実現する技術とビジョンを持っており,このたび発表した製品は,当社がシームレスなモバイル環境を実現できることを示している」(Motorola社会長兼CEOのEd Zander氏)
同社が発表した携帯電話機の概要は以下の通り。
・Motorola RAZR V3: 厚みが14mmを切る折りたたみタイプの薄型きょう体に,2.2インチの画面を搭載。カメラと撮影時に使うカラー・ディスプレイ・ファインダを備える。Bluetoothによる無線通信やMPEGビデオの再生が可能で,3次元グラフィックス・エンジンを内蔵する
・Motorola A780/V551: GPRSを高速化したデータ転送技術EDGE(Enhanced Data rates for Global Evolution)に対応。A780は2004年第4四半期に,V551は北米で同じく2004年第4四半期に利用可能とする。欧州とアジアでは,V551の各地域向けモデル「Motorola V555」を提供する予定
・Motorola V975/C975: 第3世代サービス対応で,V975は折りたたみタイプ,C975はスティック・タイプのきょう体を採用。アプリケーションやゲームのダウンロード,ビデオ撮影/共有などの機能を備える。いずれも2004年第4四半期に利用可能とする
・Motorola CN620: 無線LAN(IEEE802.11)によるデータ通信が可能な製品。無線ネットワークと携帯電話ネットワークをシームレスに切り替えられる。現在,製品化に向けた最終作業を進めており,2004年終盤にCN620用の商用サービス提供を開始する
・Motorola MPx220: Windows Mobileを内蔵する4バンド携帯電話機。電話による通話だけでなく,Pocket OutlookやPocket Internet Explorerを使用することで電子メール,インスタント・メッセージにもアクセスできる。123万画素のフラッシュ付きカメラを内蔵し,Bluetoothとマルチメディア・メッセージング・サービス(MMS)の利用も可能。2004年第4四半期に利用可能とする |